2022年7月上旬ごろから話題になっていた札幌禎心会病院の4回目コロナワクチン接種中止について。
2022年7月ごろに札幌禎心会病院が配布してたとされる説明文書がネットに公開され、その真偽が話題に。その後一度はデマ確定の雰囲気から、8月8日に札幌禎心会病院が公式に認めるまでの流れを簡単に記録しておきます。
この記事はネットで話題なったものを記録することが目的であり、コロナワクチンを推奨・反対することや誰かを批判する目的はありません。
2022年7月に説明文書PDFが広まる
札幌禎心会病院が4回目のワクチン接種をおこなわない理由が書かれた説明文書(PDF)がSNSで広まりました。
ワクチン接種をおこなわない理由は、以下の3点が記載されていました。
- ワクチンそのものに欠陥があることが判明した
- オミクロン株には、現在のワクチンではほとんど効果がない
- オミクロン株は感染力は強いが重症となることがほとんどない
ただし、この説明文書(PDF)が本当に札幌禎心会病院が出したものなのか?懐疑的な見方も少なくなかった印象です。
8月1日 ワクチン接種中止を発表
8月1日に公式サイトで4回目のワクチン接種中止を発表。
しかし、以前から噂されていた理由「mRNAワクチンの欠陥」については触れてません。
このころから情報が錯綜。札幌禎心会病院の公式サイトはサーバーが落ちて?見れない状態になりました。
電話で問い合わせした結果デマ確定?
SNSで噂になっているPDFの真偽を確かめるために、札幌禎心会病院に電話で確認。
その結果、「そのような文書は配布していない。」と回答。これにより説明文書はデマであるとされました。
2022年8月8日 声明を発表する
『当院のワクチン接種中止に関してメール・お電話をいただいている皆様へ』といタイトルでPDFを公式サイトで公開されました。
この内容は、4回目のワクチン接種を中止した理由、ネットで拡散された説明文書PDF、電話問い合わせの件、、今後のワクチン接種の対応などについて触れられています。
※2022年9月現在公式サイトではPDFのリンク先が削除されているため、たるとさんのツイートを掲載させていただきます。「会話をすべて読む」と配布された説明文書PDFも読むことが出来ます。
コロナワクチン中止理由が異なる病院
札幌禎心会病院は、安全性の観点から4回目のコロナワクチン中止しました。
同時期に4回目のコロナワクチン摂取を中止した北海道の病院(札幌徳洲会病院、手稲渓仁会病院、市立札幌病院)がありますが、こちらは札幌禎心会病院とは異なる理由で中止しています。
SNSでは2022年9月現在もまだデマが掲載されているので、正しい情報を公式サイトの発表を含めて紹介します。
札幌徳洲会病院
札幌徳洲会病院は、4回目の新型コロナウイルスワクチン追加接種をおこなわないことを2022年6月10日付で発表。
▶当院では、新型コロナウイルスワクチンの4回目個別接種は実施いたしません(PDF)
4回目のコロナワクチン接種をおこなわない理由は以下のように説明しています。
職員からも感染者が発生している状況下、感染症の流行拡大に対処しながら通常の診療体制を維持することと並行して、ワクチン接種業務のためにも職員を割くことは困難であるためです。
新型コロナウイルスワクチン接種にかかるお問い合わせについて | 札幌徳洲会病院 北海道 最先端24時間救急医療 外傷センター 日帰り手術の札幌徳洲会病院
手稲渓仁会病院
手稲渓仁会病院は2022年5月27日付で4回目のコロナワクチン接種をおこなわないことを公式サイトで発表。
また、その理由について同年8月8日付で以下のように説明しています。
近隣医療機関並びに市町村が実施する集団接種により対応可能と判断し、これまでワクチン接種に従事していた職員を、増加する新型コロナウイルス感染者対応に充て、診療体制を強化することとしました。
札幌市の総合病院|手稲渓仁会病院
公式サイトが4回目のワクチン接種をおこなわない理由を発表したことについて、「異なった情報がSNSで掲載された」ことと説明もしています。
市立札幌病院
市立札幌病院は、4回目のコロナワクチン摂取について以下のような説明をしています。(2022年9月3日現在)
当院での新型コロナワクチン接種の受付は終了しました。
(市内の接種体制が充実してきたことを踏まえ、高度急性期病院としての役割に注力していくため。)
新型コロナウイルス感染症患者の受入れと当院の取組みについて/市立札幌病院